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読了本に対する個人的感想。 読書メーターから引っ張ってきたり。 無論、趣味は読書と本屋めぐり。積読本等は随時更新。
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本の中に、本。
ファミ通さんに文学少女、メディアワークスさんにビブリア堂。そんなフレーズにしてしまいたくなる本。けれど文学少女に比べ、「古書」をメインに回していくその感じが面白い。主人公が本好きなのは同じ。
また、事件もリアリティ…よりリアリティで好感がもてる。なんだか古本屋までぶらりと行きたくなる本。

就職先の宛が無い「俺」ととある古書堂の「本の虫」。二人に芽生えるちょっと不思議な関係が彼らをほんのり暖かく包み込む。そこには恋、と呼べるか呼べないかの薄い甘いものが混じるのだけれど、それさえも繊細でいて変に強調されずさらさらとしていて私は好き。ラノベ特有?のイラスト挿し絵はあまり無く、短編の四本立て形式で無理無く読めてしまう。ただ、なんとなく―なんとなく本に沿わせているなと感じれてしまう。
そこも好きだけれど(笑)   



栞子さんの話を聞いてみたい。
文学少女で言えば無論遠子先輩の論を聞きたい。寧ろ二人で話して欲しい―なんて思ってしまった。嬉々として語る彼女を想像する度に、紹介として欲しいなんて思ってしまう。
絶対に楽しいだろうし、気持ち良く話を聞けると思う。全体的な本の雰囲気としては夏の暑い日に清流につかっている…そんな心地よさを感じさせる。さらさらと流れるそれは時折石によって流れを分けつつまた元に戻って。それを耳で聞きながら。中に入っているのに何故か冷たく痺れることがなくて流れを感じて…時々冷たく、温く感覚が感じるような。

そんな優しい…のかな。鎌倉へふらふらしたくなる本。それも、少し暑いときに。散歩がてらに。
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