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読了本に対する個人的感想。 読書メーターから引っ張ってきたり。 無論、趣味は読書と本屋めぐり。積読本等は随時更新。
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感動した。
上映中、三度も涙したのはこの映画だけだろう。

ただひとつのパンを盗んだだけでその生涯のおよそ三分の一を奪われた囚人が改心し、善人となり、彼をずっと追いかける正義に生きる警部が自分を見失ってしまうという、(大まかに言えば)話だ。
ヴィクトリア=ユゴー「レミゼラブル」(「ああ無情」)を原作におき、ミュージカルに仕立ててある。

何より特筆すべきはその迫力である。
実際にこの映画は役者が歌いながら演技をする。これは実に特殊だそうだ。

だから、なのだろうか。

彼らの考えや心の動きがより一層、スクリーンの中から飛び出してくる。
そして此方に訴えかけるのだ。

本当の正義とはなんだ?
善とは?
悪とは?

そして、あなたは誰だ?

また、若い学生が革命を起こそうとする場面があるのだがそこがまたよかった。
若い血潮みなぎる彼らが一斉に蜂起する様は圧巻ではあるが、同時に青春の儚さと現実の惨さを見ることになった。

声、声、声のアンサンブルに加えて台詞の訳もまた、このミュージカルを理解するには大切なことであったことにほかならない。

とにかく、素晴らしい。

是非、もう一度足を運びたいと願っている。
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