忍者ブログ
読了本に対する個人的感想。 読書メーターから引っ張ってきたり。 無論、趣味は読書と本屋めぐり。積読本等は随時更新。
2024-121 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 prev 11 next 01
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本屋大賞だと、TVを見て知り、興味から読んだ本。昨晩、母と二人で本屋にふらりと立ち寄って買ってしまった。昨日で半分、今日で半分。読み終えた後に残るものは達成感ではなく、本の味だった。
始めと終わりに出てくる松本先生との会話がどうにも寂しい。

始めの頃の先生はまだまだお元気で、後半、同じシーンが出てきながらも先生は弱っていらっしゃって。本当に、此方には読み手にはわからない、"本の中での時間感覚"があった。それがまた良い感じに伝わってきて、でも同じ時を此方で実感できないのが少し悲しくもあった。
少しだけ置いていかれた感じがあって、物足りなさも覚えたが、この本の芯は辞書作りにあるから仕方無いかと割り切った。

本の装丁だが、「大渡海」の装丁と同じ事に気付き、ついついじっくりと、読んでいる合間にも見入ってしまった。藍の表紙に銀の文字はなんとも言えずに綺麗であり、確かに銀の月にクリームの紙。中々、というより初めてしたのだが、本を片手に辞書引きをしながら読んだ。

そういえばこの辞書、私が中学の祝いのときに買ってもらった本なのだ。そう思うと、本の影響からか、愛着(というべきか)が沸いた。自分の家にある何冊もの辞書を探したくなった。読書感想文を書くならこの本がいい。そう思わせる一冊。

内容はもとより、外観も素晴らしく、作者の愛おしさ(とでもいうものであろうか)が伝わってくる。
夢中になって一気に読み干してしまいそうになったが、昨日に無理やりにでも休みをいれてよかったと思った。
まだまだ読み終わっていない本はあるのだが、これを読んでよかった。
PR
プロフィール
HN:
kuroneko
性別:
非公開
P R
"kuroneko" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]